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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 今日もどうにか更新できました。
 このまま感覚を思い出せればいいんですけどね。
 さて、今日はマヴィオさんです。
 そろそろおしまいかな?
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 三百十五話「贖罪の方法 その三」

 アインハルトさんにとってみれば、残酷なのかもしれない。
 私の言葉はこの人にとって見れば、残酷なものでしかないのかもしれない。死にたがっているアインハルトさんにとってみれば、私の生きてほしいという願いはなによりも残酷なものなのかもしれない。
 それでも私は生きてほしいと思っていた。生きていてほしい。生き続けていてほしい。生きて私の隣を歩いてほしい。それだけが私の願いだった。
 アインハルトさんにとってみれば、単なる重しでしかないかもしれない。
 ふたりの赤ん坊の死に直面したアインハルトさんにとってみれば、もう生きていたくないと思ってしまうのは無理もないことなのかもしれない。
 優しいこの人にしてみれば、ただの生き地獄のようなものでしかないのかもしれない。
 それでも私は生きてほしいと願っている。アインハルトさんに笑っていてほしいと思っている。私の隣で笑っていてほしい。私と一緒にこれからの人生を歩んでほしいと思っている。
 それが私のエゴであることはわかっていた。エゴであることを理解してもなお、この人を失いたくない。失いたくないほどに私はアインハルトさんを愛している。愛した人を失いたくない。ずっとそばにいてほしい。そう願わずにはいられなかった。
「……あなたは残酷です」
 アインハルトさんが振り絞るようにして言った。アインハルトさんは涙を流している。その涙がどういう意味合いのものなのかは想像することしかできない。
 それでも私は、私の望みをこの人にぶつけることしかできなかった。そうすることでしか私は、いまのこの人と対峙することができなかった。
 きっといまのアインハルトさんには私の声は届かないと思うから。なにを言っても聞いてくれないと思うから。
 だからこそぶつける。ありのままの想いを、言葉に乗せてストレートにぶつけるしかなかった。飾りはいらない。飾った言葉ではこの人の心には決して届かない。この人の心に届かせるためには、飾りはいらないんだ。ただ想いのすべてをぶつけるだけでいい。それだけでいいんだ。
「知っています。私自身のことですから」
「……本当にひどい人」
「ええ。それも知っている。そしてそんな私をあなたは愛してくれていることも私は知っています」
「……そんなことを言うと私が安い女になったみたいです」
「アインハルトさんは安い女じゃないですよ?」
「……さん付けはやめて」
「アインハルトは安い女じゃないよ。私にとって最高の女だよ。だからこそ生きて。私の隣をこれからも歩いてほしい」
 アインハルトさん、いや、アインハルトを見つめながら私は言った。アインハルトは涙を流して私を見つめる。私とは色合いの異なる異彩の瞳が、涙に濡れた瞳が私を見つめている。その瞳に晒されながら、私は彼女の続く言葉を待ったんだ……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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