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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 今日も無事に更新できました。
 明日も無事にできるかな?
 今回もマヴィオさんです。
 夫婦喧嘩ですね。
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 三百十三話「贖罪の方法」

 死のうとしていた。
 アインハルトさんは私の前で死のうとしている。
 そんな彼女を止めることに理由はいらなかった。
「アインハルトが死ぬことでお詫びになるとか考えているのであれば、はっきりと言うよ。そんなお詫びなんて私は求めていない」
 アインハルトさんを見つめながら言う。けれどその想いは、その気持ちはまだ届いていない。どうすればいいのかはまだわからない。それでもいまは言葉を紡ぐしかなかった。
「なんでですか? 私は」
「……妹のことは聞いている」
「……私のせいです」
「違う。誰のせいでもない。誰かのせいでこうなったわけじゃない」
「でも私が、私が至らなかったせいで」
「違うよ。アインハルトは精いっぱいにやってくれたことを私は知っているよ。フェイトママが教えてくれた。クレアやシンシアも教えてくれた。アインハルトは、アインハルトにできる精いっぱいのことをしてくれたってことを私は知っているよ」
 子供のことを言うべきかどうかは迷った。でもいまはまず妹のことからだ。子供のことはまだ話すには少し早いし、そもそも私自身に実感がなさすぎる。アインハルトさんのお腹に私との子供が宿っていたなんて信じられなかった。
 でも実感する間もなく、その子はいなくなった。だからアインハルトさんが流産をしたと言われても、実感はまるでなかった。だからまだ口にする気はない。実感がいつになるのかはわからない。わからないけれど、少なくともいまはまだ口にできることじゃなかった。
「……それでも私がもっと、もっとしっかりしていれば」
 アインハルトさんは体を震わせながら、お腹を撫でた。それが意味することがなんであるのかはわかっている。それでもいまはまだそのことには触れられない。触れることはできない。
「だからと言って死んでいいわけがない。私はアインハルトに死んでほしくない」
「なら! ならどうやってお詫びをすればいいんですか!? 死ぬ以外のなにを以て贖罪とすればいいんですか!? あなたの言っていることはすべてきれいごとです! きれいごとだけで世の中は決して回らないんです! きれいごとだけで、なにもかもを納得させることはできないんですよ?」
 アインハルトさんは泣いていた。泣きながら睨んでいる。その姿はどこまでも痛々しい。そしてとても美しかった。
「私は生きる価値がないんです。もうなにもない。だから死なせて。死なせてよ、お願いだから、死なせて!」
 アインハルトさんが再び首に手を掛けた。私はとっさに手を取った。けれどアインハルトさんは振りほどこうと暴れてしまう。
 でも私が知っているアインハルトさんとはまるで違っていた。というよりも弱々しかった。私の知っているアインハルトさんよりも、身も心も弱々しくなってしまっていた。その姿がなによりも哀れだった。でもそんな彼女でさえも愛おしかった。
 暴れるアインハルトさんを私はベッドに組み伏した。組み伏すとそのまま彼女の唇を奪った。涙に濡れる異彩の瞳を見つめながら、私たちは久しぶりのキスを交わし合った……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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