FC2ブログ
blogram投票ボタン

FC2投票


ついった


ブログラム

 

訪問者数

累計
+53000Hit

最近の記事


最近のコメント


最近のトラックバック


カレンダー

12 | 2019/01 | 02
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ


カテゴリー


DATE: CATEGORY:スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 連続更新できましたね。
 さて、いつまで続くことやら←笑
 それはさておき。
 今回はマヴィオさんです。
 はっきりと言いました。
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 三百十二話「求めていないよ」

 ノーヴェとフーカさんに背中を押されて、久方ぶりに来たアインハルトさんの病室。
 なにかお土産を買うべきだったかなと思ったけれど、知らない仲でもないんだからとあえて買わなかったのだけど、手ぶらすぎてどうにも違和感が。
 かといってなにを買えばいいのかって話になる。アインハルトさんが流産をしてしまってからどれだけだったのかは、私にはわからない。一度説明してもらったとは思うのだけど、ショックなことが立て続けに起きてまともな精神状態ではなかったから、よく憶えていないんだ。
 それでも憶えているものはある。正確には忘れられないものがある。あの日、病室を訪れた私を見送ったときのアインハルトさんの顏を。いまにも泣きそうな顔をした笑顔を私は忘れていない。
 あのときはなんとも思わなかった。でもいまならわかる。あの人はあのとき泣いていたんだ。あの人自身が悪いことじゃないのに。あの人は自分を責めていた。責めることなんてない。あの人が悪いことなんてなにもないのに、あの人は自分を責めていた。
 そんな自責を私はあの人に二週間もさせ続けてしまっていた。
 だからなのかな。お土産を買う必要がないと思ってしまったのは。正確にはお土産を選んでいる時間さえももったいないと思って、まっすぐに病院に訪れ、そしていま──。
「ヴィヴィオ、さん」
 記憶の中のアインハルトさんよりも、だいぶ痩せたアインハルトさんと再会していた。痩せたというよりも痩せこけているという方が正しいのかもしれない。
 食事をまともに摂っていないんだろう。肌の色が悪いし、少し荒れているみたいだ。髪の毛も同じだ。きれいだった碧銀の髪は見る影もない。なによりも、なによりも──。
「その手はなに? 首を掴んでなにをしようとしているの?」
 アインハルトさんは自分の首に手を掛けていた。私にはそれが自殺をするためにしていることだとしか思えなかった。みずから首を絞めて命を断とうとしているようにしか思えなかった。
 ベッドまで歩み寄り、首に掛けられた手を解こうとした。けれど──。
「やめて。触らないで。私なんか生きている価値が」
 アインハルトさんは私を拒絶していた。拒絶されるほど嫌われているわけじゃない。逆だ。アインハルトさんは、アインハルトはみずから命を断とうとするほどに私のことを愛してくれているんだ。死んでお詫びをしようとしている。
 でもそんなお詫びなんて私は──。
「アインハルトが死ぬことでお詫びになるとか考えているのであれば、はっきりと言うよ。そんなお詫びなんて私は求めていない」
 はっきりと私はそう言い切った……。
スポンサーサイト

テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



copyright © 流るる、雲。 all rights reserved.Powered by FC2ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。