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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 二週間、いや三週間も更新分をあげなかったのは初めてですね。
 十二月の更新話を数えたら、九話でした。
 そんなに書かなかったのかとちょっと愕然としましたね←笑
 でも、まぁ、これからはできるかぎり書こうかなと思っています。
 さて、今回はひゃるとさんですね。
 未遂です。
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 三百十一話「あの人に」

 そろそろ休暇も終わりのはずだった。
 なのに、あの人はあれ以来来てはくれなかった。無理もないとは思う。あの人を私は騙していたんだ。だから来てくれるわけがない。
 お母さまのお腹に宿った子が、あの人の妹になるはずだった子が産まれなかった。そのことをあの人は教えることができなかった。
 でも教えたところで、私になにができたのかと思う。
 私にはなにもできなかった。
 あの人はきっと信じないと言ったはずだ。そんなことはないと。なんでそんな嘘を言うんだとあの人は言ったはずだ。
 だからこそなにも言えなかった。言うことができなかった。あの人が傷つく姿を見たくなかった。ただ自分の手であの人を傷付けるのが嫌だった。見たくなかった。
 だから私はなにも言わなかった。なにも言うことができなかった。なにも言わずにあの人を見送った。そのときの胸の痛みはいまも憶えている。
 あれからもう二週間が経つ。それでもあの日のことを忘れることはできない。
 あの人に嘘を吐いたことを。あの人を騙したことを私は忘れていない。あれからずっとこの病室で自分を罵倒している。
 ああ、私はなんて愚かなのだろう?
 なんで醜いのだろうか。こんな愚かで醜い女があの人のそばにいていいわけがない。あんなにもきれいなあの人のそばにいていいわけがなかった。
 あの人にはもう私は必要がない。私はあの人との子供を産んであげることができなかった。それどころか、あの人が願っていた妹さんを無事に産まれさせることさえできなかった。
 すべては私の弱さが招いたことだ。私がいたから、お母さまは流産されてしまった。私さえいなければ。こんな情けない私でなければ、きっとあの人は笑顔でいられていたはずだ。
 私のせいだ。すべて、すべて私のせいだ。
 ああ、なんて私は愚かなのだろう。どうしてこんなにも醜いのだろう。
 生きる価値さえもない。そうだ。私は死ぬべきだ。お腹の子とあの人の妹さんの代りに死ぬべきだったのは、ほかならぬ私、アインハルト・ストラトスだった。
 なのになんで私は生きている? あの人を苦しみの中へと追いやって、なんでまだ生きているんだ? 死ぬべきなのに、なんで死ぬべき存在がのうのうと生きているんだ?
 不公平だ。死ぬべきだ。いや、死ね。死んで償え、アインハルト。でなければ、あの人に対する償いになどなるわけがない。
「……そう、死ぬべきです。死んでお詫びを」
 ゆっくりと首に手を掛ける。一番たやすく死ねる方法。それは自ら首を絞めること。そして同時にとても見にくい死になる。でもそれくらいがいまの私にはふさわしい。さぁ、死ね。死んでお詫びを──。
「なにを、しているの? アインハルト」
 声が聞こえた。恐る恐ると振り返るとそこには、とても怖い顔をしたヴィヴィオさんが立っていた……。
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