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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 さて、今日も無事に更新できました。
 ただ、そろそろ年末的に、ね←.汗
 まぁ、それはさておき。
 今回もマヴィオさんです。
 背中を押されました。
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


  異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 三百十話「笑顔を見に」

 二週間あった休暇も今日で終わりだった。
 本当にあっという間に過ぎ去ってしまった感じがする。半分は家でゴロゴロとしていて、半分はノーヴェにしごかれて。正直休みってなんだったっけ、と思えてしまう日々だった。
 でもそれももう終わりだ。今日も私はナカジマジムにトレーニングを受けに来た。一週間前は、フーカさんに簡単にのされてしまったけれど、ここ数日は動き方を思い出したからなのか、五分五分くらいの勝率にはなっていた。
 それでも昔は五分五分ではなかったのだけど、やっぱりフーカさんは強くなったなと思う。筋のいい人だとは思っていたけれど、まさかこんなにも強くなっているとは思ってもいなかったよ。
 でも今日こそは勝率を上回ってみせる。一回でも多く、フーカさんに勝って──。
「おはようございます」
「おし、来たな、ヴィヴィオ。じゃあ帰れ」
 ……うん? えっと私の耳どうかなったのかな? いまさ、おはようございますって言ったら、ノーヴェに帰れって言われたんですけど?
 え? 気のせいだよね? 聞き間違いですよね? じゃないとおかしいもんね? だってさ、昨日も帰り際に、明日もちゃんと来いよってノーヴェに言われましたよ、私?
 なのに、実際に来たら、帰れってどういうことよ。意味がわからないよ。
「えっと?」
「だから帰れ」
「いや、意味わからない」
「そうか。でも帰れ」
「いや、だから」
「はぁ、おまえ、なんでここまで言ってわからないんだよ?」
「いや、ここまで言ってもなにもなくない!? そもそも理由を言われてないよ!?」
 察しが悪いと言われているみたいで非情に不服です! そもそも理由を言われていないのに、なにを察しろと言うんですか!? 横暴すぎますよ、この会長さん!
「……もう油を売る必要はないだろう?」
「え?」
「もう腐ってないだろう? だからさっさと嫁のところに行って来い」
 がしがしと頭の後ろを掻きながら、ノーヴェが言う。言われた意味をすぐには理解できない。いやしたくない。というか、いまさらどんな顔で──。
「ヴィヴィさん。ハルさんに会って来てください」
 フーカさんが笑いながら声を掛けてきた。フーカさんの表情はとても穏やかだった。
「実を言うと、最初にスパーリングをしたとき、これがあのヴィヴィさんなのかと少し落胆しました。わしの知っているヴィヴィさんは、もっと強い人だった。トレーニング不足でこんなにも弱くなったのかと思いましたよ。でも違っていた。ヴィヴィさんは、心が弱くなっていた。いや心が悲鳴を上げていたんじゃな。それでもここ数日は以前のヴィヴィさんを見ているかのようで楽しかったです。でもいつまでもここに入り浸っても、なんの解決にもなりません。だからハルさんに会いに行ってあげてください。うじうじと悩まなくなったのであれば、今度は行動に移すべきです。わしの知っているヴィヴィさんは、高町ヴィヴィオはそういう人だと思うから」
「フーカ、さん」
 たしかにうじうじと悩むのは私らしくなかったのかもしれない。思えば動きがよくなってきたのも、考えることをやめたからだ。正確にはうじうじと悩むのをやめたからだ。
 悩んでいる暇があれば、行動に出ればいい。行動に出てから、後悔したければ後悔すればいい。やらずに後悔するよりもやってから後悔した方がいいもの。
 たぶんフーカさんやノーヴェが言っているのはそういうことなんだと思う。うじうじと思い悩むよりも、まっすぐに駆け抜けて行けばいい。そっちの方が何倍も私らしい。
「でも、どんな顔をして」
「ハルさんの笑顔を見に行けばええ」
「え?」
「ヴィヴィさんは難しく考えすぎじゃ。もっと単純でええんじゃ。単純にハルさんの笑顔を見に来たと言えば、ハルさんは喜んでくれますよ。だってハルさんは」
 そんなあなたを愛しているんだから。
 フーカさんが笑った。なんて単純な答えだろう。でもそれでよかったんだ。ううん、それだけでよかったんだ。それ以上のことを考える必要はなかったんだ。
「……そうですね。難しく考えすぎたかな」
「つーわけで、行って来い。あいつの笑顔を見に。そしておまえもあいつに笑顔を見せに行って来い」
 ノーヴェが頭を撫でてくれた。というか、髪をぐしゃぐしゃに掻き混ぜてくれた。荒っぽいけれど、のーヴぇらしいことだった。
「……うん。行ってくるよ」
 ずっと先延ばしにしてきた。先延ばしにした瞬間を。アインハルトさんに会いに行こう。なんの迷いもなく、私はそう決めることができたんだ……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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