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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
「なろう」でのアクセスが1600突破しました。
 まさか、一日で二百近くいくとは←汗
 まぁ、上位陣の方々は、アクセスの桁が違いますし、これくらいで人気作とは言えませんが。
 でも、いつかはそういう風に呼ばれたいものですね。
 まぁ、それはさておき。
 今回もマヴィオさんです。
 まぁ、その、なんだ。「ガラスの仮面」の作者さんが、こう言ったそうです。「少女漫画家というものは、主人公が千尋の谷を上り切れるあと少しのところで、その手を笑顔で踏みつけなければならないのだ」と。なんでそんな格言を出したのか。まぁ、うん←顔をそらす
 それでもOKな方は追記にどうぞ。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 百二十二話「敗北。そして その五」

 声が出そうになった。
 もしくは、これもまた夢なのか、と思ってしまった。試しに頬を抓る。地味に痛い。じゃあ、夢じゃない。なら、これはどういうことなのだろうか。目の前で起こっていることを、私は理解できずにいた。
「やだ。やめて、ください」
 アインハルトさんは、嫌がっていた。嫌がっているけれど、両手がベッドの柵で固定されていて、まともな抵抗ができないでいる。そんなアインハルトさんを無視して、クレアはアインハルトさんのお胸さまを堪能しているようだった。
「ん~? なんで?」
 なにかを吸うような音が聞こえてくる。よく見れば、アインハルトさんの胸元は肌蹴ていて、その肌蹴た胸元にクレアは顔を埋めている。下着姿とか、バスタオル越しとかであれば、私も見たことのあるものだ。それをクレアは直接見て、触り、吸っているようだ。っていうか、なにをしているのだろうか、あの子は。
「こんなことをされるのは、誰だって嫌に決まっているじゃないですか」
「そのわりには、アインハルトお姉ちゃんの声、気持ちよさそうだよね? アインハルトお姉ちゃんは、胸が弱いよね、相変らず」
 くすくす、と笑いながら、クレアはアインハルトさんのお胸さまを責め続けている。羨ましい。いや、待て、落ち着け。羨ましいとか、そういうことじゃなく、ここはアインハルトさんを救助するべきだろう。そう、アインハルトさんを助けるべきだと思っているのに、私の体は動いてくれなかった。まるで金縛りにでもあっているかのようだ。
「そんなこと、ないです。だから、もう」
「ふぅん? そんな生意気なことを言うんだね? 誰のおかげで、こんなに胸が大きくなったと思っているの? 私がマヴィオお姉ちゃんに気付かれないように、丹念に育ててあげたっていうのに」
 思わぬ言葉が聞こえてきた。クレアがアインハルトさんのお胸さまを育てた。それはどういうことだろうか。アインハルトさんのお胸さまは、アインハルトさんの成長に合わせて、大きくなったと思っていた。それがクレアの手によるものだなんて、信じられない。けれど、アインハルトさんはなにも言わない。なにも言わないということは、否定できないということ。つまりは──。
「否定できないよね? だって事実だもんね。マヴィオお姉ちゃん好みの体型になるように、私が協力してあげて、アインハルトお姉ちゃんは、ここまで大きくなったんだもんね」
「……言わないで、ください」
「だぁめ。言うよ。いろんなことを言っちゃう。たとえば、アインハルトお姉ちゃんは、ずっとマヴィオお姉ちゃんのことが好きだとか。マヴィオお姉ちゃんが、おバカなことを言うたびに、傷ついて、それを私が「慰めて」あげていたとか、ね」
 アインハルトさんが、顔を逸らした。顔どころか、耳まで真っ赤になっている。かわいいと素直に思えた。ただそう思う以上の衝撃が、私の中を駆け巡っていた。いま、クレアはなんて言っただろうか。アインハルトさんが、私のことをずっと好きでいてくれた、と。この場合の好きは、友達に向けるLIKEではないだろう。この場合の好きはどう考えても──。
「アインハルトお姉ちゃんから言っちゃえばいいのにね。この体で迫れば、マヴィオお姉ちゃんなんて、一発で落ちるのにさ。それをせずに、マヴィオお姉ちゃんから告白するまで、待つとか。ずいぶんと気が長いよね。それとも、もう諦めているの? なら私がアインハルトお姉ちゃんを貰っちゃおうかな」
 くすくす、とあの夢の中のようなことをクレアは言い出した。嫌な光景が脳裏をよぎる。やめて。そう言おうとした、そのとき。
「いや、です。私はヴィヴィオさんが、好きですから」
 アインハルトさんは、小さく首を振った。そしてはっきりと答えた。私のことが好きだ、と。そう言ってくれた。その言葉に私は息を呑んだ。呼吸さえも忘れて、アインハルトさんを見つめる。でも、アインハルトさんは、いま私を見ていない。アインハルトさんがいま見ているのはクレアだった。
 でもそれはそういう感情を持っているというわけではなく、単純に受け答えをするためだけに見ている。それだけのことだった。
 だけど、それだけのことなのに、私はしてほしくないと思った。アインハルトさんには、私だけを見てほしいと思ってしまった。なんでそんなことを思うのか。答えなんて、ひとつしかなかった。それは私もまたアインハルトさんと同じだから。アインハルトさんが私に向ける気持ちと同じものを、私もアインハルトさんに向けているということなのだろう。ちょっと信じがたい。というか、すぐには頷けないものではあるけれど。
 ただ頷けないし、信じられないことでもあるけれど、そう思うと、いや、そう仮定すると、いろいろと説明できる気もする。あくまでも仮定すればの話だ。ただ仮定すれば、説明がいく。あんな思春期の男の子みたいなことを言ってしまった理由も。アインハルトさんに私だけを見てほしい、と思う気持ちも。すべて説明することができた。
「ふぅん? でもさぁ、マヴィオお姉ちゃんに届くのかな? っていうか、気づくのかな? マヴィオお姉ちゃんは、マヴィオお姉ちゃん自身の気持ちにさ。そして受け入れられるかな? いままで──」
 どれだけアインハルトお姉ちゃんを傷付けてきたマヴィオお姉ちゃん自身を、さ。クレアが言ったひと言に、私は言葉を失った……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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