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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
「なろう」のアクセスが1300突破しました。
 まぁ、評価は相変わらずなので、喜んでいいのかは、あれですが←苦笑
 でも、来てくださっている方々には、本当に感謝しています。
 いつもありがとうございます。
 さて、今回もマヴィオさんですねぇ。
 悪夢の続き的な?
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 百二十一話「敗北。そして その四」

「あー、さっぱりした」
 お風呂からあがり、用意してきた着替えを身に着け、洗面所を後にした。
 時間は起きてから、一時間が経っていた。ずいぶんと長湯をしてしまったようだ。一応、お風呂のお湯は抜いて、シャワーでお風呂の壁などを、簡単に洗った時間もあるだろうけれど、それでも長湯だった。
 ただおかげで、すっかりと桃色妄想は、頭から離れてくれた。それもすべては、お風呂さまさまだった。お風呂の絶妙な、ぬるま湯加減が、私の頭から桃色妄想を追い出し、心地よさを与えてくれた。それが勝因だったと思う。そう壁に頭を打ち付ける必要なんて、最初からなかった。
 必要だったのは、お風呂だったんだ。お風呂こそが、桃色妄想を追い出すための秘訣。これからは、桃色妄想をするたびに、お風呂に入ることにしようと決めたくらいだ。まぁ、近場にお風呂がなかったら、どうしようもないけれど、少なくとも家にいるときに、桃色妄想をしてしまったら、真っ先にお風呂に入ることにした。
 まぁ、日に何度も、お風呂に入ることになりそうではあるけれど。それでもひとりで、悶々としているよりかは、はるかにいい。うん、健全な発散方法と言えるね。もしくは、斬新的な発散方法なのかもしれない。今度なのはパパに勧めてみるのもいいかもしれないね。
「あ、でも、なのはパパの場合は」
 ひとりじゃ味気ないとか言って、そのままフェイトママもお風呂場へと連れ込みそうだから、かえって意味がないか。というか、フェイトママの負担が増える。うん、なのはパパに勧めるのは、やめたほうがいいね。
「フェイトママがかわいそうだもんねぇ」
 いろいろとお世話になっているのだから、その恩を仇で返すのはさすがにまずい。恩は恩で返すべきだと思う。それが人としてのあたり前の行動だろう。
「うん、なのはパパに勧めるのは、なしだね」
 そう結論付けて、私はリビングへと向かった。長湯をしすぎたからか、喉が渇いていた。水を一杯飲んでから、部屋に帰る。もしくは、一リットルくらいのパックの飲み物を、部屋に持って行きたい。なにせ、一時間前まで、眠っていたんだ。当然まだ眠気は訪れない。おそらくは、このまま今夜はずっと起きていることになりそうだ。
 となれば、夜のお供として、水分の確保は必須。できれば、なにか摘まめるものもあればいいのだけど、さすがに夕食を無視して、お菓子を口にするのは憚れた。かと言って、いまの時間にカロリーがあるものを食べるのものまた憚れる。執務官たるもの、そういうことはきっちりとしておかないとまずい。
 執務官は花形の職業ではあるものの、デスクワークも多い職種でもある。もちろん、現場に赴くこともあるけれど、現場に赴くまでは、デスクワークをこなすことが多い。むしろ仕事の大半がデスクワークを締めている、と言っても過言じゃない。実際、フェイトママもティアナさんも同じことを言っていた。
「ちゃんと食事のカロリー計算はしないとダメだよ」
「食べたら、食べた分だけ、動かないとあっという間よ?」
 かつての海のトップエリートと現役執務官の言葉を、私はちゃんと受け止めていた。実際、前線に出ている時間よりも、デスクワークをこなす時間の方が、圧倒的に多いという現実を、執務官になって初めて私は知ることになった。ふたりの言う通り、カロリー計算と運動は必須である、と痛感させられた。はっきりと言えば、少し太ってしまったこともあったので、それ以来ふたりの言いつけはきちんと守ることにしていた。一応私も、執務官である前に、ひとりの乙女でもあった。乙女として、ぶよぶよと太った体を人前に晒すわけにはいかない。
 そもそも私はなのはパパとフェイトママの娘だ。その娘が、まんまるとしていたら、ふたりのイメージが悪くなってしまう。娘の節制もさせらないほどのダメ親とか、娘を甘えさせすぎるとか、私の怠慢がふたりのイメージダウンに繋がるというのは、さすがに避けたかった。
「うん、やっぱり飲み物だけにしよう」
 なにか口に入れたい気分ではあるけれど、ここは我慢するべきだろう。夕食を見たら、そのまま持って行きそうになるだろうけれど、そこはできるかぎり我慢することにする。もしくは見ないように頑張る。そう決意して、リビングに脚を踏み入れると、相変らず真っ暗だった。灯りをつけるも、やはり誰もいない。
 誰もいないリビングを進み、冷蔵庫を開けると、牛乳くらいしか見当たらなかった。
「……まぁ、牛乳でもいいかな」
 とりあえず、喉の渇きを癒せるのであれば、なんでもいい。牛乳と適当なコップを手にして、リビングを出た。灯りは忘れずに決しておいた。夕食はなんとか頑張ってみないようにできた。理性の勝利だ。
「さぁて、朝までどうしようかな」
 手に持つ牛乳を、コップに注ぎ、喉に流し込みながら、階段を一歩ずつ上っていき、一時間前に出た部屋の前に戻った。なにをしようかな。そう思いながら、部屋のドアを開けた。そのとき。
「……です」
 不意にどこからか声が聞こえてきた。見れば、少し先の部屋、いまは空き部屋となっている部屋のドアが少しだけ開いていた。嫌な予感がした。でも慌てはしなかった。
「まずは」
 手に持っている牛乳とコップを部屋の机に置くことから始めた。両手が塞がっているというのは、避けるべきだったし、なにかの拍子に落としてしまったら、片付けが面倒だ。
「落ち着いて、落ち着いて」
 実際にそう呟きながら、部屋に入り、コップと牛乳を机に置いた。それから廊下に出て、扉がわずかに空いている部屋に、足音を立てないようにして近づいて行った。そうして向かった部屋で見たのは──。
「だめ、です。クレア、さん」
 アインハルトさんのお胸さまに、顔を埋めたクレアの姿だった……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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