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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 無職生活に突入しちゃいましたが、六月までは給料が出ることになっています。
 まぁ、その先以降は言うまでもありませんが←汗
 まぁ、それはさておき。
 今回は、ひゃるとさんですね。
 さすがのひゃるとさんも、こう言うしかなかった、というところですね。
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 九十五話「不審者一歩手前ですね」

 あばたにえくぼ。
 第九十七管理外世界の言葉で、好きな人であれば、欠点でさえも美点に見える、という意味らしい。好きな人であれば、と言われれば、たしかにそういう風に見えることもあるのだろうな、と思える。
 私も他人から見れば、欠点にしか見えないことであっても、それがヴィヴィオさんのものであれば、美点に見えてしまうかもしれない、と思うことはある。好きな人と、そうではない人。ほんのわずかな違いだけれど、その違いが大きな違いを生じさせる、というのは、きっと万人共通のものだろう。それだけ好きな人だからという補正は強いのだと思う。
 ただ、どんなに補正が強かったとしても、すべてを許容できるとか問われれば、答えはノーだった。実際、私はその許容できないものを目撃している。いや、させられていると言った方が適切だろうか。
「──NTRじゃん」
 それはそんなヴィヴィオさんのひと言から始まった。
 言われた当初は、なにを言っているのだろうと思った。というか、言葉の意味がわからなかった。えぬてぃーあーるという言葉の意味がわからなかった。アルファベットを羅列しただけとしか私には思えなかった。しかしなにかしらの意味があるのだろうとは思う。それだけヴィヴィオさんがその言葉を発したときの表情はいままで見たことがないものだった。
 なんと言えばいいのか。例えるのであれば、目の前で大切にしていたものを穢されてしまっているのを目撃してしまった、という想像をしているという感じだろうか。自分でもよくわからない例えではあったけれど、少なくともそのときのヴィヴィオさんには最適な例えだったと思う。
 まぁ、最適であろうとなかろうと、そのときのヴィヴィオさんの表情は絶望と言ってもいいほどの悲しみとわずかばかりの安堵が見て取れた。それだけの絶望感が溢れる悲しみを感じさせる想像。ヴィヴィオさんがどんな想像をしたのかはわからないけれど、私であれば、ヴィヴィオさんにこの想いを切り捨てられてしまうというところだろうか。
 いやそれでもまだ足りないかもしれない。けれどそれ以上の悲しみがあるとは、私には思えなかった。がヴィヴィオさんには、それだけの悲しみを抱くものがあった。それがなんであるのかは、想像もできなかった。それが少しだけ悔しくはあった。
 私はそれなりにはヴィヴィオさんを知っているという自負はあった。でも、そのときのヴィヴィオさんがなにを考えているのかがわからないというのは、そのわずかばかりの自負を打ち砕くには十分すぎた。だからこそ悔しかった。悲しみはもちろんあったけれど、それ以上に悔しいという感情が強かった。同時に、この人のことをもっと知りたいと感じられた。
 なにからなにまでも知りたい、とまでは言わない。けれど、ヴィヴィオさんがなにを考え、なにを想い、どう行動するのかくらいはわかりたいと思った。
 ひと言ですべてを理解する。そんなことができるのは、お父さまとお母さまクラスの関係でなければ、不可能だとは思うが、最終的にはそこを目指したいとは思っていた。もっとも私だけがそう思っているだけでは意味がない。ヴィヴィオさんも同じ想いでいてくれなければ、そこに到達するのは不可能だった。
 不可能を可能にするには、ヴィヴィオさんと両想いでなければならない。それがスタートライン。しかしその時点では、まだスタートラインにすら立っていなかった。
 だが、いつかはスタートラインに立ってみせる。そう決意を新たにしつつも。いや、現実逃避はやめよう。決意を新たにしたのはいい。しかし、新たな問題が生じていた。私のあずかり知らぬところでだった。
「──まさか妹にそういうことをさせられる日が来るとは」
 ヴィヴィオさんが、意味のわからないことを言い出した。いや、それまでもなにかしらの意味のわからない言動を繰り返してはいたが、それはそれまでで一番理解できないことだった。膝枕をしていたら、急に慌て始めたり、アルファベットの羅列をいきなり口にし始めたり、というのはまだかわいいものだった。
 だが、そのときの言葉はそれまで以上によくわからないことだった。妹にそういうことをさせられる。なにを言っているのだろうか、この人は、と正直に思った。
 というか、いままでの流れでなぜクレアさんが出てくるのかが、まるでわからない。そもそもクレアさんを挟む余地がどこにあったのかと問いたい。問うたところで意味はないと思うし、教えてくれそうにもないとは思うが、それでも問いたいとは思った。しかし実際に口にはしなかった。ただなにかあったのかとは聞いた。それくらいは聞きたい。というか、聞かないと意味がわからなさすぎた。
 が、そうして聞いた問いかけの返答はやっぱり意味がわからないことだった。
「──アインハルトさんは、マジ天使だな、と」
 真顔でヴィヴィオさんはそう言った。その言葉を言われたときの私の気持ちがどういうものであるのかは、言うまでもない。嬉しいと言えば、嬉しいけれど、それ以上に困惑させられてしまった。本当にこの人はなにがしたいのだろうか。私はヴィヴィオさんの言動に振り回されることしかできなかった。というか、言動がなんというか。ちょっと不安定というか、はっきりと言えば。そう、はっきりと言ってしまえば、そのときのヴィヴィオさんの言動は……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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