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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 さぁて、三月も下旬に突入ですね。
 もうすぐ四月ですか。
 早いものですね。
 まぁ、それはさておき。
 今回もダヴィオさんですね。
 ダヴィオさんがクラスチェンジします←エ
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 六十三話「怒れる妹さま side:V その二」

 ぷすぷす、と焦げる臭いがする。
 焦げた臭いを嗅ぎながら、私は正座をさせられていた。目の前には、ニコニコと笑うクレアがいた。クレアはニコニコと笑いながら、アインハルトさんの膝の上に座って私を見つめている。
 そう笑いながら見つめている。笑ってはいるけれど、その目には優しさという感情は欠片も感じられなかった。すでに「しょうもないものを見る目」を超えて、「見ている価値さえないものを見ている目」にランクアップしてしまっていた。
 私がなにをしたと言いたい気分だった。
 だが、実際になにかをしてしまったがゆえに、クレアはご機嫌斜めになってしまった。でなければ、ぶっ放されることはなかったはずだ。
「あー、すっきりしたの」
 ぶっ放した後、クレアはすっきりとした顔をしていた。対照的に私は黒焦げにされてしまったのだけど、まぁ、それはそれだ。クレアを怒らせてしまった私が悪いのだろう、たぶん。
 ただやっぱりなぜ怒らせてしまったのかが私にはわからなかった。なにせクレアを怒らせるようなことをした覚えが、私にはなにひとつなかった。
 これと言って、クレアを怒らせてしまうようなことはしていなかった。けれど実際に黒こげにさせられてしまっていた。正直理不尽と言いたい。が、どんなに声高に叫んだところで、クレアは私の話なんて聞いてくれやしないだろう。
 実際、アインハルトさんの膝の上に座ってから、十分ほど経っていたけれど、クレアはニコニコと笑っているだけで、なにも言いはしなかった。唯一言ったのは、ぶっ放した後に言った、せいざ、という言葉くらいだった。
 その言葉通りに私は正座をしていた。いや、正座するしかなかった。それだけクレアの怒りが深いという証拠だった。
 クレアを止められるであろう、なのはパパとフェイトママは我関さずとでも言うかのように、フェイトママの手作りクッキーを食べていた。それもフェイトママが、なのはパパに食べさせてあげているという、砂糖を吐きたくなるような、甘ったるい光景を見せつけながらだった。娘が娘に折檻されている光景を前にして、どうしてそうも平常運転ができるのかが、私にはわからない。
 まぁ、なのはパパとフェイトママらしいと言えば、それだけで説明が済んでしまうことではあるのだけど、それでももっとやりようというか、TPOを弁えようと思うものじゃないのかなと私は思うのだけど、これは私が間違っているのだろうか。
「そろそろ、はんせいした? ダヴィおねえちゃん」
 なのはパパとフェイトママの万年新婚夫婦っぷりに、意識が遠ざかりそうになっていると、クレアが不意に呟いた。あまりにも唐突過ぎて、聞き流してしまいそうになったけれど、どうにか反応した。が、クレアの言葉に対して、どう返事をしていいのかが、やっぱりわからなかった。
「えっとですね。どう反省すればいいのか」
「は?」
「……ごめんなさい、もう少し時間をください。海よりも深く、山よりも高く反省いたしますので」
「しかたがないの。だってダヴィオおねえちゃんだもの」
「ありがとうございます」
 またとても低い声が聞こえてきたけれど、どうにか時間を貰えた。貰えたのはいいけれど、これ以上どうすればいいのだろうか。
 だって私にはこれ以上どうすればいいのかがさっぱりだった。
 そもそもクレアが怒っている理由もわからない。なにからなにまでわからない尽くしだった。それを言っても意味がないのはわかっていた。むしろ怒らせるだけなのは目に見えていた。
 しかしそれだと、時間を貰うだけ無意味ということになる。反省しなければ、クレアは許してくれないだろう。けれどその内容がわからないのであれば、反省のしようもなかった。
 どう考えても詰みだった。
 ここからどうやって盛り返せばいいのか。気が遠くなりそうだった。
 しかし盛り返さなければ、このまま朝まで正座コースであるのは、目に見えている。それだけはどうにか勘弁してほしいところだ。
 だが、どうすれば逃れられるのか。やっぱり私にはわからなかった。
「クレアさん。そろそろ許して差し上げてもいいのではないでしょうか」
 だが、捨てる神あれば、拾う神ありだった。絶望じみた状況に陥った私に、アインハルトさんが救いの手を差し伸べてくれた。ああ、あなたこそ私の女神なんですね。そうしみじみと思いながら、アインハルトさんへの感謝を述べようとした。けれど私の妹は、どこまで悪魔だった。
「あいんひゃるとおねえちゃんは、あますぎるの。そんなあまいことをいっていたら、ダヴィオおねえちゃんは、まるでダメなヴィヴィオおねえちゃん、りゃくしてマヴィオおねえちゃんになってしまうの。いまならまだダヴィオおねえちゃんでとどめてあげられるの。マヴィオおねえちゃんになったら、ておくれなの。ここはこころをおににするべきなの」
 クレアは熱弁を振るってくれた。もう散々な言われようだった。いまさらかもしれないけれど、あえて言いたい。私がなにをした、と。本当に解せぬ……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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