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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 最近、いろいろと仕事が面倒になってきました。
 客層が悪いんですよね、うちの店は←しみじみ
 言いたいことはあるけれど、この場では言えないので←苦笑
 まぁ、それはさておき。
 今回は、ダヴィオさんですね。
 さぁ、惨劇に挑もうか←エ
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 六十二話「怒れる妹さま side:V」

 全身が震えていた。
 最初に震えたのは、意外なことに右手だった。不意に、ぶるりと震えて、気づいた時には全身に広がっていた。あまりにもあっというまの出来事だった。
 よく聞く話では、まず脚からという話だったのに、なぜか私は右手から震えていた。抑え込もうとする間もなく、そこから震えは広がった。本当にあっという間の出来事すぎて、いったいなにが起こったのか、まったくわからなかった。
 ただ震えの原因はわかっていた。
 単純な理由だった。目の前に恐ろしい相手がいた。それも体を震わせてしまうほどに、怖い相手がいた。それだけのことだった。しかし理由がわかっても、私にはどうすることもできなかった。どうすることもできないまま、私は目の前にいる相手を見つめることしかできない。いや見つめることも、もうできなかった。私にできたのは、たったひとつのことだけなのだから。
「申し訳ありませんでしたぁ!」
 その場で跳び上がりながらの土下座をかました。どす、というなんとも言えない音がリビングに響いたけれど、そんなことは些細な問題だった。いや問題にもなりえない。なるはずがなかった。なにせ私の目の前にいる相手こそが、一番の難敵だったのだから。
「……ダヴィオおねえちゃんは、なんであやまっているの?」
 一番の難敵は、そう言って首を傾げている。相変わらずの蔑称で呼んでくれるけれど、そのときはそんな些細なことはどうでもよくなってしまっていた。大事なのは現状をどう乗り切るかだった。もっと言えば、どうすれば、この死地から逃れることができるのか。当時の私が考えていたのはそれだけだった。それ以上のことを考えている余裕など、私には皆無だった。あるわけがない。なにせそれほどの相手だった。
「いえ、とりあえず謝っておくべきかと思いました」
「とりあえず? とりあえずってなぁに? とりあえずあやまっておけば、クレアのはなしなんてきかなくてすむってことなの? それはクレアにけんかをうっているの? ダヴィオおねえちゃん」
「いえ、そういうわけではありません。ただ、そのまずは怒りを抑えてもらわなければ、と」
「いかり? ダヴィオおねえちゃんは、クレアをおこらせるようなことをしたの? ううん、おこらせちゃったっておもうようなことをしたおぼえがあるの?」
「で、ですから、その、ですね。怒らせたら、面倒だなぁと」
「は?」
「……ごめんなさい、余計なことを抜かしました」
 恐る恐ると難敵と会話を交わしつつ、どうにか怒りを鎮めようとしていたのだけど、どうにも相手が悪すぎた。というか、あまりの迫力に気圧されてしまって、余計なことを抜かしてしまっていた。とたんに全身に重圧がかかった。やってしまった。本当にやってしまった。そうしみじみと思いながら、再びの土下座に移行した。一瞬、声が異様に低くなったように思えたけれど、きっと気のせいだろう。そう、気のせいだ。頭上でバチバチとなにかが帯電するような音が聞こえて来るけれど、それもきっと気のせいだろう。気のせいってことにしておきたい。いや気のせいってことにさせてください、お願いします、と本気で言いたかった。
 だが、時間が経つにつれて帯電の音は大きくなっていく。これ以上はごまかすことはできそうになかった。顔を上げると、目の前に帯電した右の人差し指が突きつけられているところだった。これ以上下手なことを言えば、確実にぶっ放されるのは、誰の目から見ても明らかだった。
「ま、待って、待ってクレア! 本気で落ち着いて!」
 とっさに土下座を解除し、後ろに下がった。でも下がった分だけ、難敵ことクレアは私に近寄ってくる。その目は、なにがあっても逃がさない、と言っていた。
 恐ろしい相手だった。五つも歳の離れた妹相手に、私は本気で恐怖していた。恐怖させるほどのナニカをクレアが感じさせている。いや感じさせるほどのものをこの子は抱えているということだった。そう、それはまるで本気でブチ切れたときのなのはパパのように。いや、なのはパパだけじゃない。フェイトママが完全に怒ってしまったときの姿にも似ている。ああ、この子はいろんな意味で、なのはパパとフェイトママの娘なんだなぁとしみじみと感じさせられてしまう。
 ただ問題なのは、なぜそこまでクレアが怒っているのかということだった。それも私を完全に標的として定めている。本当に私がなにをしたというのだろうか。まるで身に憶えがなかった。けれどなにかしてしまったからこそ、クレアはここまで全力全開でブチ切れている。そうそこまではわかる。わかるけれど、そこから先がまるで理解できなかった。
「おバカで、どうしようもないダヴィオおねえちゃんには、クレアが「おはなし」をしてあげないといけないの。だからダヴィオおねえちゃん、クレアと「おはなし」しようか」
 にっこりとクレアが笑う。同時に帯電の音がより一層激しくなった。その光景を私は涙目になりながら見つめていた……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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