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DATE: CATEGORY: お嫁本編
 こんばんは、すいもうです。
 平日休みなのは、ある意味快感ではあったんですけどね←ヲイ
 だって他人が働いているときに、ぐーすか眠れるんですから←マテ
 まぁ、その分他人が休んでいるときに、働かないといけなかったわけですが←遠い目
 まぁ、それはさておき。
 今回もひゃるとさんですね。
 次回は惨劇ですねってラストです←エ
 どういうことなのかは、追記にて。
 では、お黄泉ください。


 異彩は、なにを見るのか~揺れる心~ 六十一話「怒れる妹さま side:E その二」

「……ねぇ、あいんひゃるとおねえちゃん」
 クレアさんは私に向けていた右腕を、だらん、と下げた。下げられた腕には、まるで力がこもっていない。
 しかし力がこもっていないからと言って、平常心に戻ったというわけじゃない。決してそれはイコールというわけじゃなかった。
 なぜならクレアさんは静かに帯電していた。クレアさんの周囲が、ぱちぱちと光り輝いている。その中心に立つクレアさんは光を一層失った瞳を私にと向けてくれた。ただでさえ、光のない瞳Verのクレアさんは恐ろしいというのに、そのときのクレアさんはより一層恐ろしかった。眉間に拳銃を突きつけられているというどころの話じゃない。全身にゼロ距離で拳銃を突きつけられているというか、一瞬たりとも気が抜けないどころか、気を抜こうが抜くまいが、ハチの巣にされてしまいそうな、そんな恐怖が私を包み込んでいた。自然と私は生唾を飲み込んでいた。
「な、なんでしょうか?」
 いつも以上に丁寧に尋ねる。別にしなくても問題はないようにも思えるけれど、ここはいつも以上に慎重かつ丁寧に行動しないと命にかかわる。はっきりとそう感じてしまった。
「いま、へんなこえがきこえてきたがしたの」
 クレアさんは、首を傾げながら私を見上げる。普段であれば、とてもかわいらしい仕草なのに、いまはただ恐ろしい。これ以上この人と接していたくない。そんな気分に駆られていく。が、接しなければどうしようもなかった。なにせ物理的にクレアさんと接触している現状、そこから逃れることはどうあってもできそうにはない。
「へ、変な声ですか?」
 クレアさんが言っているのが、誰の、どのような声と言葉であるのかはわかり切っていた。実際私もそれを聞いていたのだから。
 正直耳を疑う内容だった。この人はなにを言っているんだろうとさえ思ったほどだ。
 私がどうしてクレアさんをお嫁に貰わなければならないのか。クレアさんにはお婿さんがちゃんといるというのにも関わらず。
 それにだいたい嫁を迎えるのであれば、私はクレアさんを選ぶことはないだろう。クレアさんの容姿は、約束されたものだ。それもとびっきりの美人になるということをだ。
 ただ見てくれがどんなによくても、私はこんな悪魔を嫁に迎えたくない。こんな悪魔な嫁など、どんな好条件であってもごめんだ。こんな悪魔な嫁なんて、私は欲しくもなんともなかった。
「……ねぇ、あいんひゃるとおねえちゃん。いまクレアのこと、わるくおもわなかった?」
 再び右手の人差し指が、帯電する人差し指が私の眉間にと突きつけられる。調子に乗りすぎてしまったようだった。私は敬礼をしながら、素直に謝った。申し訳ございません、と。もう二度と思わないので許してください、と謝った。三分の一にも満たない年齢の子相手に情けない気はするけれど、謝らない限り、ぶっ放されるのは目に見えていたので、謝るしか私には手段が残されていなかった。
「……まぁ、いいや。「おはなし」するあいては、ほかにもいるの」
 必死に謝っていると、クレアさんは素直に腕を下してくださった。助かったと思いつつ、まずは話題を戻すことが先決だった。
「クレアさんが聞いた声というのは」
「リビングからきこえてきたの。おかしなこえだったの。ヴィヴィオおねえちゃん、ううん、ダヴィオおねえちゃんとそっくりなこえで、はなしかたもそっくりだったの。でもないようが、あきらかにおバカさんだったの。あたまのなか、からっぽじゃないの、といいたくなるくらいに、おバカさんなことをいっていたの。ダヴィオおねえちゃんは、ダメダメで、おバカさんだけど、あそこまでおバカさんではなかったはずなの。だからあれが、ダヴィオおねえちゃんがいうはずがないの。そもそもダヴィオおねえちゃんが、あんなにもおバカさんだったら、クレアはまいにちダヴィおねえちゃんと「おはなし」をしなければならなくなるの。そんなめんどうなことは、クレアはごめんなの。だからあれはダヴィオおねえちゃんじゃないはずなの。だから、クレアはダヴィオおねえちゃんのまねをしている、あのへんなこえのひとを──」
「おしおき」しないといけないの。クレアのだいすきなダヴィオおねえちゃんを、バカにしたむくいをうけてもらわなければならないの。クレアさんは、口角を上げて笑いながら、そんなことを言ってくれた。麗しき姉妹愛と言いたいところだけれど、その内容はあまりにも過激すぎたし、非常に恐ろしい。同時にヴィヴィオさんへの同情を禁じえない。
 言われた内容は、私もショックなことではあった。でもクレアさんの反応を踏まえてしまえば、もうなにも言えなくなってしまう。それほどまでにクレアさんの反応はとても危険なものだった。
「……ヴィヴィオさんは、どうしてこうも華麗に地雷原へと突入するのがお好きなんでしょうか」
 あまりにも無鉄砲すぎるヴィヴィオさんの言動になんとも言えなくなっていると、クレアさんが、いこう、と私の手を引っ張る。私には頷く以外の道は残されていなかった。はい、と頷きながら、私はクレアさんと一緒に惨劇の舞台となることが確定したリビングへと向かって行ったのだった……。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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