こんにちは、すいもうです。明日バイトの面接なので少し緊張しています。まぁ、なるにようにしかならないので気にしても意味ないのですけどね。では、お黄泉ください。
なのは様外伝〜隣り歩く君〜 第九話「知らない記憶」
──それは一つの覚悟でした。大好きなあなたと寄り添って歩むための覚悟。「オーバーゲート」。それを封印した記憶は確かにあった。だけど、それだけだった。私、いや、私たちには大人の私たちに会った記憶なんてない。そう、ないはずなんだ……。
こんばんは、高町なのは(二十一)です。昔の私との混同をさけるために(二十一)と表記させていただきます。
さて、今私とフェイトちゃんは昔の──九歳のころの私たちの話を聞いています。それはどうしてこの時代に彼女達が現れたのか。その事実を知りたかったからです。
そして彼女達の話を聞いて私は、いいえ恐らくフェイトちゃんもでしょうけど、まず思ったことがあります。それは「信じられない」ということでした。
どう信じられないのかと言いますと実は私たちには今の記憶──現在の私たちと会った記憶がないんです。
あのときの任務──ロストロギア「オーバーゲート」の調査で確かに私たちは「オーバーゲート」を封印はしました。
でも、それだけだったんです。「オーバーゲート」を封印して終わり。それで私たちの任務は終わりだったんです。
だから今の状況を私とフェイトちゃんは知りません。そのため今の状況はかなりイレギュラーな状態だと言えます。
だって私たちの記憶にはない出来事が今目の前で起こっているのです。それがイレギュラーではなかったらなんなのでしょうか。
そのため私とフェイトちゃんは現在の状況にどう対応して良いかわからないでいます。しかし、いつまでも困惑しているわけにはいきませんでした。
なぜなら彼女達はこの時代の人間ではないから。だから早く元の時代に戻さないといけなかったから。でもそれ以上に早く不安を取り除いてあげたいんです。
だって彼女達の瞳には不安の色しかないんです。いくら成長した自分達とはいえ今まで会ったことがない人と対峙している。いわば私たちは彼女達にとって一番近しい他人。そのため不安を抱いても仕方ないと思います。
だから早くその不安を取り除いてあげたい。……心の底から安心できる場所で彼女達に笑顔を浮かべさせてあげたいんです。
でも、今はそれが行えない。……彼女達を不安にさせ続けることしか今の私たちにはできない。それがとても腹立たしくて仕方がない。
──どうして私はこんなにも無力なんだろう。目の前で不安に押しつぶされそうな人がいるのにそれを救うこともできないなんて、これじゃあ、あのときと同じだよ。
脳裏に浮かぶあのとき──あの子が旅立つときの記憶。傷つき倒れながらも必死に私たち家族を守ろうとしたあの背中。同時に甦るのは指をくわえて見ていることしかできなかった悔しさ。私は爪が食い込むほどに掌を握り締めた。すると──
『なのは』
念話でフェイトちゃんが話しかけてきた。それから私の握り締められている手を優しく包み込みながらゆっくりと掌を開いて手を握ってくれた。そして──
『一人で悲しまないで。苦しまないで。なによりも自分を責めたりしないで。なのはが自分を責めたらあの子も悲しむよ』
『……ごめんね、フェイトちゃん。フェイトちゃんもあのときのこと気にしているのに……』
『……私のことは気にしなくて良いから。それより今は──』
『わかってる。この子たちのことをなんとかしないとね』
フェイトちゃんにそう語りかけてから私は目の前にいる二人を見つめました。……寄り添ように隣り合って座るかつての私たちを。その小さな姿を見つめながら私はこう宣言しました。
「絶対にあなたたちを元の時代に帰してあげるからね」
すると二人はゆっくりと頷きました。そのときの二人の瞳には少しだけ安心感のようなものが見えました。だから私は心の中でもう一度反芻しました。
──絶対にこの二人を元の時代に帰してみせる
そんな決意を抱いてから私は隣にいる最愛の人を見つめました。するとフェイトちゃんは優しい笑みを浮かべながら頷いてくれました。
私は彼女に「ありがとう」と呟きながらまぶたを下ろしました。あのとき悔しさをもう二度と味合わないように。そして誰にも味合わせないために私は力を尽くすことにしたのでした……。
つづく
はい、以上です。今回はなのはさん(21)の意思表明の話でした。ちなみにあの子とは……誰のことでしょうね?(悪笑 まぁ、ぶっちゃけオリキャラですね。どんな感じの子かと言うと……禁則事項ですね♪ というところで今日はこの辺で。では、また。
テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学
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