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DATE: CATEGORY: 第二章:二つの星の光
 こんばんは、すいもうです。
 さて、本日は意味深な内容ですよ。
 どういう風に意味深かは追記にて。
 では、お黄泉ください。
 P.S.時空管理局さん、捕捉ありがとうございました~。



 第二章:二つの星の光 第四十五話「記憶の底・後編」

 ──それは光。すべてを照らす大いなる光でした。憶えのない記憶。それが鮮やかに蘇っていく。私が体験したものじゃない。でも、その記憶はとてもリアルで、実際に体験したとしか思えないものだった。どうして、そんな記憶があるのか。私にはそれがわからなかった……。

「──憶えはありませんか? 雨の中、フェイトお嬢さまを──ぬくもりが消えていく「彼女」を抱きしめている光景を」
 スカリエッティの言葉。そんな憶えはない。そう言いたかった。だが、実際には言えない。だって、私はその光景に憶えがあった。いや、「知っている」と言った方が適切なのかもしれない。
 まだ幼い頃、フェイトちゃんと早朝訓練をする約束をしたときに、寝坊をして遅れてしまった。慌てて、フェイトちゃんと訓練をする約束をしていた場所──高台にある公園に向かった。
 そうして、たどり着いた公園ではフェイトちゃんは木にもたれかかって眠っていた。そう、それだけで、特に危害を加えられたわけじゃない。ただ、眠っていた。それだけのはずなのに、なぜか、私は急に不安に駆られた。そのときだった。スカリエッティの言う光景がふと脳裏によぎったのは。
 降りしきる雨の中、フェイトちゃんに似た金砂の髪に真紅の瞳をした女性を私ではない誰かが抱き締めていた。女性は虚ろな瞳をしていた。
 徐々に薄れていく生気の光。女性の腹部からはおびただしいほどの血が流れていた。必死に女性の名を叫ぶ声のようなものが聞こえていた。だが、そのときの私にははっきりとは聞き取れなかった。
 だが、女性には聞こえていたはずだった。しかし、女性はなにも答えない。荒い息遣いが聞こえる。今にも止まってしまいそうなほどに弱々しいものだった。そして、慟哭。女性の頬をぽたり、ぽたりとぬらしていく涙。それからはっきりと聞き取れなかった声がはっきりとしたものに変わった。
 俺は、また君を守れないのか。そんな声を当時の私は耳にしていた。それは女性を抱き締めている誰かのものなのだろう。でも、今思えば、それは女性を抱き締めているときのものではないように思えた。そう、抱き締めているのではなく、その光景を思い出して嘆いているように思えてならない。
 だが、それならば、声の主は誰なのだろうか。当然、私ではないし、フェイトちゃんでもない。かと言って、当時あの場には私とフェイトちゃんしかいなかった。
 だから、第三者という線も薄い。しかし、第三者ではなかったら、いったい誰だというのだろうか。それがわからなかった。
「憶えがあるようですね? いや、思い出しましたか?」
 スカリエッティの言葉。私は頭を振り、彼を睨みつけた。
「……いつ、調べたの? いや、違う。どうして、知っているの? あの声のことは私しか知らないはずなのに。私の心を読んだのかな?」
「いえ、私はなにも調べてもいなければ、あなたの心を読んだわけでもない。だいたい、そんなこと私にできるはずがありません。ただ、私は「ふた」を少しずらしてみただけです」
「ふた?」
「記憶を封じた「ふた」ですよ。深層心理に刻み込まれたトラウマとも言うべきものですね」
「トラウマ。でも、私はそんな」
「ええ。そうです。あなたにはそんな憶えはない。しかし、「あなた」には憶えがある。違いますか?」
 言葉遊びのような言葉だった。なにが言いたいのだろう。ちょっと苛立った。すると、スカリエッティはくすりと笑った。
「今はこれ以上のことを言っても無意味のようですね。これ以上のことを話すには、ガザニア・グラディウス・クライシスと戦うことが条件です」
「戦うって言っても」
「簡単ですよ。「ヴァイスリッターの統合騎士の妻を手にかけた血筋の魔導師がいる」そう噂を広めてください。そうなれば、ガザニアは必ず出てきます」
「根拠は?」
「ありません。しかし、彼は必ず出てきます。ただし、そのときの彼は血に飢えた野獣のような存在になっているでしょうがね。その彼と戦い、無事でいられるかどうかはあなた次第です。高町なのは」
 そう言って、スカリエッティはまぶたを閉じた。これ以上は話をする気はない。そう言外で言われているのがわかった。
 なら、こちらとしてもこれ以上この場にいる必要はなかった。私は踵を返そうとした。だが、一つ気になることがあった。それを聞いてからでも遅くはないかもしれない。ふと、そう思った。
「一つ聞かせてほしい」
「なんでしょう?」
「あなたはどうして私にこんな話を聞かせてくれたの?」
「……ただの暇つぶし、ですよ」
「そう。でも、一応お礼は言っておく。ありがとう」
「いえ。お気になさらずに」
「じゃあ、また」
「ええ。いずれ」
 そんなやりとりを交わして、私はスカリエッティに背を向けて歩き始めた。まだ看守が来る時間ではない。でも、そろそろだった。途中で看守と落ち合うだろう。そう思いながら、私は薄暗い廊下を入口に向かって戻って行った……。

           つづく

 はい、以上です。さて、なにやら、意味深なことをスカリーが言っていましたが、やっぱり、真実は秘密です。でも、二章の終わりには一応の答えくれますよ(にやり さて、なのは様視点のお話は終わりですが、スカリーターンはもうちょい続きますと言っておきますね。それでは、今はこの辺で。では、また。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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