初めましての方もそうでない方もこんにちは。すいもうです。本日からこちらでなのフェイをUPさせていただきますね。では、お黄泉ください。
散りゆく光
こんばんは、高町なのはです。
今私は恋人のフェイトちゃんと一緒に花火をしています。場所は私の家の庭先。服装はもちろん、二人とも浴衣です。やっぱり、花火をするなら浴衣だと私は思うのです。そして、そのことは目の前にいるフェイトちゃんを見ていると特にそう感じます。
フェイトちゃんの浴衣は黒の生地に白い蓮模様で、大人っぽい彼女にぴったりのものです。そんないつにも増して大人っぽいフェイトちゃん。……かわいいです。「このままお持ち帰りしちゃえ」とイケナイ囁きが聞こえてくるくらいに。
ですが、仮にフェイトちゃんをお持ち帰りしても、ここ一週間ほどフェイトちゃん分を摂取してなかったから、今日あたりで一気に補っても良いと思うのです。いや、むしろ補うべきなのです!
そう結論づけた私は花火に夢中になっているフェイトちゃんに気付かれないようにすーっと立ち上がり、同じくばれないように彼女の後ろに回り込みます。そして、両腕を広げて包み込もうとしました。
「……なのは?」
しかしフェイトちゃんが急に振り向いてきたのです。急だったため、私は両腕を引っ込めることができませんでした。なので、明らかに不自然なポーズの私をフェイトちゃんに見られることになってしまったのです。
「え、えっとなにをしているのかな?」
身の危険を感じたのか、怪訝な目で私を見やりながら距離を空けるフェイトちゃん。
──ああ、そんな危険を察知した小動物みたいな目で私を見ないで。理性が飛んじゃうから。
「……フェイトちゃんを驚かそうとしたんだよ」
言いながら私は距離を詰めます。すると──
「そ、そうなんだ」
と、詰めた分だけ距離を空けるフェイトちゃん。……どうやら、警戒されてしまったみたいです。しかし、それは逆効果です。そんな怯えながらされたら私が狼さんになってしまうではないですか。そうこんな具合に──。
「……フェイトちゃん」
私がゆっくりと歩き出すとフェイトちゃんは身体を守るように身構えます。
「なに? なのは」
「ダメだよ?」
「なにが?」
「そんな風に怯えちゃ」
「怯えてなんか──」
「いない」そう言おうとしたフェイトちゃんの身体を私はバインドで封じます。
「ば、バインド?!」
フェイトちゃんはどうにか抜け出そうと必死に身体を動かそうとします。その隙に私は距離を一気に詰めて──
「フェイトちゃんー♪」
「きゃ!?」
後ろから彼女を抱きしめます。
「んー、フェイトちゃんの匂いだー」
「ちょ、なのは、匂い嗅いじゃダメだよ!」
「ええー! なら、いいもん! ここ舐めちゃうから」
言いながら私はフェイトちゃんの項に舌を這わせます。
「にゅふふ、フェイトちゃんの味がする」
「ひ! だめ、なのはぁ……!」
切なそうな声を上げるフェイトちゃん。そんなフェイトちゃんを見ているといじめたくなっちゃいます。
「ねえ、フェイトちゃん?」
私は舌を動かすのを止めてフェイトちゃんの耳元で囁くように喋ります。
「な、なに? なのは?」
息を弾ませながら答えてくれるフェイトちゃん。きっと、涙目になっているでしょう。想像するだけで背筋がゾクゾクしてきます。
「そんな大きな声を出して良いのかな?」
「え? ……!」
フェイトちゃんが息を飲むのと同時に彼女の体が石の様に硬くなるのが浴衣越しにわかりました。私はほくそ笑みながら──
「思い出した? ここがどこかって」
「……なのは……の家」
ポツリと呟くフェイトちゃん。恥ずかしいのか、耳が真っ赤になっています。
「そう私の家だよ。なのにフェイトちゃんったら、可愛い声出しちゃうだもん。みんなに聞かれても良いの?」
「あ、あれは……なのはが」
「へー、私のせいにしちゃうんだー……お仕置きだね、フェイトちゃん」
「そ、そんな言いがか──」
私はぐだぐだ言っているフェイトちゃんに襲いかかりました。この後の行為を知っているのは夜の闇と花火という名の散っていく光だけ。
終われなの
記念すべきなのフェイss第一作です。この作品が元となり産声を上げたのが「なのは様シリーズ」です。ゆえに、今読んでみると「こんなの書いていたんだな〜」と感慨にふけります。が、面白かったと思われれば幸いです。では、また。
テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学
コメントの投稿